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「日本のより良い未来のために政治学を学び、今できることを考えながら専門性を深めたい」―2024新入生インタビュー 文科一類

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鷲見幸太朗さん

PROFILE

  • 氏名:   鷲見幸太朗さん
  • 出身校:  岐阜県立岐阜高等学校
  • 入学:   2024年 文科一類

――東大を志望されたきっかけを教えてください。

高1の夏頃、先生から東大を勧められたことがきっかけで、意識するようになりました。自分は地方出身なんですけど、それまでは、いつも頭脳明晰さが報道される東大生の一員に自分がなっていいのかといった抵抗感があって、視野に入れていませんでしたが、都市生活を体験することで得られる視点があると思うし、全国から高いレベルの仲間たちが集まってくる環境が魅力的だったので、東大を志望しました。

――受験勉強の乗り越え方とかモチベーションを保つ方法はありましたか?

浪人をしていたんですけど、将来何をするかっていう考えが明確じゃないと、浪人をしてまで勉強を続けている自分を正当化できないので、そのためには、仲間とコミュニケーションを取ったり、本を読んだりして、深く思考する力を養うことが大事だと思っています。すごく悩んだこともありましたし、モチベーションを保つのが難しかったですけど、つらい日々を過ごしつつ、自動車学校に行ったり、友達と車で釣りに出かけたり、気分転換にいろいろなことをやってみました。そうすることで、自分と向き合い、やりたいことや将来についても考える時間をたくさん持てたことで、モチベーション維持につながっていったんじゃないかなと思います。

――大学ではどのようなことを学びたいですか?

浪人してから、日本が今後人口減少していく中で、政治のしくみをどうデザインしていったら社会が機能していくんだろうなということを考えるようになり、政治学に興味をもつようになりました。今の日本の政治って、内部で何が起こっているか外からはわからない状態なので、まずは授業やサークルを通じて、その辺の実態を知りたいです。日本のより良い未来のために、今できることを考えながら、専門性を深めていけたらと思っています。

――入りたいサークルはもう決めているのですか?

今年から結成された「UTPC」っていう日本政治を考えるサークルに入ろうと思っています。国会議員の事務所でのインターンや政治に関わる著名な方々からのヒヤリングなど、そんな機会があるというふうにお伺いしているので、すごく興味があります。そのほかにも、滝本ゼミ政策分析パートや英語系、音楽系のサークルなど、いろいろ活動を広げたいと思っています。

――入学してからの東大の印象はいかがですか?

東大にはクラスだけではなく、いろんなコミュニティがあって、たくさんの人に出会えるので、日々刺激を受けています。東大といえば、一般的に抱くイメージは、やっぱりすごい人たちが集まっているという感じだと思うんですけど、ただ頭のいい人だけではなくて、そのすごさも人それぞれです。なので、ひとつのコミュニティだけで東大を知った感じになるのではなく、人との出会いや環境に恵まれるように、自分から積極的に行動を起こしていきたいです。

――最後に、高校生へのメッセージをお願いします。

高校生へは多くの人がメッセージを書いてくれていると思いますので、自分からは浪人生に向けて。自分が大学に入って何をしているだろうか、見えていますか。例えば、私は政治に対しての漠然とした興味を抱いて大学に入りましたが、東大にはやはり自分より遥かに興味のある分野に詳しい人がいます。いろいろなことを予め考えておくと、その人たちとの交流はより豊かで学びあるものになります。浪人生が受験勉強以外をしてはいけない理由はありません。大学に入ってから、一個人として自分の問題意識をはっきり表現して自分自身を語れるように、ただ勉強するだけではなく、ぜひ自分と世の中を見つめる時間を過ごして欲しいです。

――浪人した経験のある先輩からの心強いメッセージをありがとうございました。充実した学生生活を過ごしてくださいね。

 

取材/2024年4月
インタビュー・構成/「キミの東大」企画・編集チーム