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「高3の秋までは医学部も視野に。最終的に理系の知識を活かせる経済学部で推薦入試に挑戦」―2018推薦生インタビュー 経済学部

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PROFILE

  • 氏名:   小菊聡一郎さん
  • 出身校:  金沢大学附属高等学校(石川県)
  • 入学:   2018年 文科二類(経済学部進学予定)

――東大の経済学部を推薦入試で受けようと思った経緯について、教えていただけますか?
高3の秋ぐらいまでずっと理系で、東大進学も特に目指していたわけではなかったんです。ただ受験するうえで、推薦っていうのも視野に入れたほうがいいのかなと思ったのと、もしかしたら通るかもしれないなって感じたので、出願してみようと思ったことがきっかけです。もともと、生物に関心があって、そのなかでも生理学の分野が好きだったので、医学部もいいかなと思っていたんですけど、経済学部にしました。

――医学部も選択肢のうちのひとつだったのですね。
理系だったこともあって生物に関心があったのですが、実は物理や化学も面白いなと思っていました。でも、最終的には経済学部に決めました。

――理系でありながら経済学部にしたのはどうしてですか?
いろいろ理由はあったように思うのですが、経済と理系分野は関連性が高いということもありますし、経済学には数学が大事ということも関係していたと思います。

――エコノミクス甲子園に出場されていますが、きっかけを教えてください。
高校が全国大会にも出場経験があって、近畿大会では強豪校だったので、年間行事のようになっていました。あとは、学校で1週間ごとに新聞の話題から出題される小テストというものがあって、自然に社会とか経済に関して興味を持つようになったということもありますね。

――同じ高校には、社会のことに関して関心をもっている生徒が多かったのですか?
興味をもってる人は多いと思います。

――行動経済学とか、教育経済学などにも高校時代から興味があったとのことですが、どのようにして関心をもたれたのでしょうか?
実は『オイコノミア』っていうテレビ番組がきっかけで、興味をもつようになりました。

――理系だったことが、経済学部ではすごく強みになりそうですが、専門が変えられない推薦入試で入学されて、不安や迷いはありますか?
そのことは、すごく悩んでます。出願したときは人の心理と経済の関係について研究したいと考えていましたが、実際に入ってみたら、その分野を専門とする教授が文学部など、ほかの学部の教授だったりするので、結構、今、悩んでいる感じです。

――学問は広くつながっているので、高校時代には想像できない部分もありますよね。
そうなんです。入試の時からやりたいことは変わっていないのですが、入学してみてわかったこともあるので、自分がやりたいことをやるにはどうすればいいのかと考えることはあります。おそらくやっていくうちになんらかの解決策にたどり着くのでしょうが、しばらくは考え続けるかもしれないですね。

――東大に入学して、ほかにも何か感じたことはありますか?
入学後、しっかり授業も出ていて、本郷にも来ているんですけど、総合科目がすごいなと感じています。どの授業もすごく楽しいですね。

――最後に、推薦入試を考えている高校生に、先輩から一言、メッセージをお願いします。
推薦入試では、高校でチャレンジしたことがきちんと評価されるので、受験勉強をするだけではなく、一見、遠回りに見えるようなことであっても、興味のあることにはどんどん挑戦することが大切だと思います。結局、やっているうちに楽しくなってきて、やる気も上がって、選択肢も増えていくんじゃないかなと思います。

――前期課程の2年間で幅広いことに触れるチャンスがたくさんあると思いますので、ぜひ頑張ってください。
 

取材/2018年4月
インタビュー/東京大学高大接続研究開発センター教授・濱中淳子(当時)
構成/大島七々三、「キミの東大」企画・編集チーム