「いろんな知識を吸収し、幼い頃からずっと好きだった地球科学の研究に取り組みたい」―2024推薦生インタビュー 理学部

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PROFILE

  • 氏名:   松尾京佳さん
  • 出身校:  宮崎県立宮崎西高等学校
  • 入学:   2024年 理科一類(理学部進学予定)

――東京大学を志望したきっかけがあれば、教えてください。
最初のきっかけは、高校1年のときに参加したオープンキャンパスです。オンラインだったんですけど、理学部に興味があったので、理学部の講演会や個別相談会などに参加しました。それがすごく楽しくて、東大に行きたいって思って、いろいろ調べてみたら、最先端の研究をしていることや全国各地からレベルの高い仲間が集まってくるということを知って、とても魅力を感じました。

――学校推薦型選抜に挑戦しようと思ったのはいつ頃ですか?
高校2年のときに、先生から「学校推薦型選抜を受けてみたら」って勧められたので、受験してみようかなと意識するようになりました。その後、高校での探究活動にも力を入れて取り組んだり、学外の課外活動にも積極的に参加したりして、実際に受験しようと決めたのは、高校3年になってからです。

――熱心に取り組んでいた活動について教えてください。
私は地球科学が好きだったんですけど、高校では地学の授業が開講されていなかったので、ほとんど独学で勉強しました。探究活動では、コンクリーションという生物の死骸と海水中の成分が反応することによってできる硬い石をテーマにして実験を行い、論文やポスターセッションで発表しました。そのほかにも、地学オリンピックにも挑戦しました。

――地球科学やコンクリーションに興味をもったきっかけはあるんでしょうか?
幼い頃からずっと地学が好きで、プラネタリウムや博物館によく行っていたのが、最初のきっかけだったと思います。自分でも岩石を拾いにいって、標本にしていました。

――学校推薦型選抜の準備は、どのように進められましたか?
準備を始めたのは、高3の夏休みくらいからです。まずは、夏休み中に一回、志望理由書や提出書類を作ってみて、その後2か月ぐらい、先生にアドバイスをいただきながら、志望理由書を少しずつ修正していきました。それと同時に自分が志望している地球科学系の論文を読んだり、東大のホームページで最新の研究を見たりしていました。

――学校推薦型選抜の準備を通して学んだことや気づいたことがあれば、ぜひ教えてください。
地球科学系の論文や記事を読んでいると、たとえば生物学や物理学といった多様な視点から捉えられていて、いろんな学問分野が関わっているんだなということがわかりました。自分が研究したいことを学ぶためには、専門分野以外の知識も必要なんだなと改めて実感しました。

――東大に入学して、これから頑張りたいなと思っていることはありますか?
前期課程では、自分の興味あることだけじゃなくて、いろんな分野とのつながりを意識して、幅広く学び、興味のある分野が違う人たちとも一緒に学んで、視野を広げたいです。あと、将来的には留学に行ってみたいなと思っています。地学だと国によって気候や地質が違うので、海外に留学して、日本では学べないようなことに触れてみたいです。

――クラスの印象はいかがですか?
正直、私は地方出身なので知り合いも多くなくて入学前はすごく不安でしたが、私のクラスはたまたま女子の比率が高かったこともあって、オリエンテーション合宿で、不安が吹っ飛ぶくらい仲良くなれました。いい意味でみんな個性的で、クラスでは楽しい時間を過ごしています。話をしてみると、本当にいろんな人がいるなと感じています。

――最後に、高校生へのメッセージをお願いします。
まだ授業を受け始めて1週間も経っていないですけど、それでも東大はすごく良い大学だなっていうのが伝わってくるくらい本当に楽しい時間を過ごせているので、みなさんも勉強の目的を見失わずに受験勉強を頑張って、ぜひ東大に来てほしいと思います。

――ありがとうございました。今後のご活躍に期待しています!

取材/2024年4月
インタビュー・構成/「キミの東大」企画・編集チーム