「第97回五月祭」レポート2024!-2日目
駒場祭・五月祭 2024.06.28
2019.01.30
第69回駒場祭の様子をレポート
東京大学の学園祭といえば、本郷キャンパスで行われる『五月祭』と駒場キャンパスで行われる『駒場祭』があります。どちらも、東大生がみずから自主的に作り上げる一大イベントとして、訪れる多くの人たちを楽しませています。
そのうち、毎年秋に行われる駒場祭。どんな雰囲気でにぎわっているのでしょうか?「東大ならでは」、「東大だからこそ」のイベントや模擬店、展示はあるのでしょうか?そんな興味を持っているみなさんのために、学生ライターによる駒場祭レポートをお届けします!
駒場祭の雰囲気をぜひ味わってください。
駒場祭では、模擬店やステージ企画以外にも様々な室内企画が行われます。その数、なんと約200!学術的な展示から参加型のゲームやカフェまで、その形式も様々です。
今回は、その中でも東大ならではの学術企画を回りました。
まずは銀杏並木からほど近い、KOMCEEという教室棟。そこで一際注目を集めていたのは、こちらの企画です。
この企画は、東大の大学院生有志が、自らの専門分野について来場者にわかりやすく説明するというものです。与えられた制限時間は10分間。大学院生ともなれば、学会などでの発表経験も豊富であるため、それぞれの研究分野の最前線に関わる質の高い話が展開されます。各講演の後には質疑応答の時間もあり、10分とは思えないほどの充実感がありました。
3つほど講演を見たところで、次の企画に移ります。
少し先に進むと、大教室を目一杯活用した大きな展示が目にとまりました。地理部による、日本の立体地図の展示です。
1枚の写真には収まりきらない……。
「地理部」と聞くと、科目の地理を思い浮かべる方も多いかと思いますが、彼らの活動のベースはフィールドワークで、地図製作や週末に行われる地形などの観察が中心とのこと。
今回の展示では、日本列島全体と東京近郊の立体地図が展示されていました。こちらの地図、なんと制作が8年間に渡ったのだとか。さすが地理部の皆さん、圧巻のクオリティです。来場の方々も、指をさしつつ鑑賞を楽しんでいました。
他の企画にも目を配りつつ、閉場時間が近づいてきたため、出口の方へ向かいます。
正門前の1号館を回っていると、興味深い展示に出会いました。
こちらは、それぞれ「人文学」を学ぶ東大院生有志の方々が、「人文学」が一体どんな学問なのかを伝えることを目的とした企画です。
「人文学」という学問を、東大にある種々の研究室の紹介や、他の学問との比較、ゲームなどを用いて、様々な切り口から説明していました。
最後に、高校と大学の学びの違いとつながりについて、参加院生の皆さんの考えが展示されていました。
全ての企画を回ることはできませんでしたが、ここで閉場時間に。
今回紹介した企画は、全体のほんの一部に過ぎませんが、これだけでも展示の充実度は伝わったと思います。駒場祭では、屋外模擬店や室内企画以外にも、ステージ発表などの魅力的な企画がたくさんあります!
見て楽しい、参加して楽しい駒場祭に、皆さんもぜひ一度足を運んでみてください!
紹介者のPROFILE
林 怜実
文科三類2年(文学部美学芸術学専修進学予定)
biscUiT編集部員。ことばの魅力に興味があり、ウェブメディアの勉強中です。