「日本のジェンダーギャップについて、国の仕組みから学び、状況を改善していきたい」―2023新入生インタビュー 文科一類

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木村莉緒さん

PROFILE

  • 氏名:   木村莉緒さん
  • 出身校:  鷗友学園女子高等学校(東京都)
  • 入学:   2023年 文科一類

――東大を目指そうと思ったきっかけを教えてください。

高1までは、自分なんて東大は絶対に無理だと思っていたんですけど、高2のときに学校の先生に勧められて選択肢のひとつとして考えてみると、東大は入学してから、自分がやりたいこととか学びたいことをもう一度考え直して進路を決められるところが魅力的だなと思いました。そのことがきっかけとなって、受験勉強を通して自分のポテンシャルを試してみたいなって思うようになり、東大を目指しました。東大に合格した今は、周りの環境からいろんな刺激をもらって、自分の可能性を最大限に伸ばせる大学だなって感じています。

――文科一類を選んだ理由はなんですか?

私は政治系に興味があって、男性中心の政治になりがちな現状を改善したいと思っています。そのために自分はまず日本の政治の仕組みをきちんと理解して、その後、女性が活躍できるような場づくりに携わりたいなと思って、文科一類を目指しました。

――政治の分野に興味をもったきっかけを教えてください。

通っていた女子高のカリキュラムでジェンダーギャップについて考える機会がすごく多かったので、自分でもいろいろ調べていくうちに、さらに関心をもつようになりました。日本のジェンダーギャップ指数は、ほかの先進国に比べてすごく低いんですけど、その中でも政治分野が特に低くて、女性議員も少ないですし、総合職の女性もすごく少ないんです。そのことを知って、有能な人材はたくさんいるはずなのに、女性が政治とか総合職で活躍できる場が少ないのかもしれないと考え、ジェンダーや政治についてもっと調べてみたいなって考えるようになりました。

――今、履修を考えているところだと思いますが、興味のある授業はありましたか?

D&I関連科目や政治の仕組みに関係する授業が気になっています。男性中心になりやすい日本の政治の現状を少しでも改善するために、前期課程で幅広く学んで、思考や知識の幅を広げていきたいです。

――大学で、学業以外にやってみたいことはありますか?

実はもうラクロス部に入部を決めています。私は高校3年の5月末くらいまで部活でバスケットボールをバリバリやっていて、引退してやりきった感がすごくあったので、大学では新しいスポーツをやろうと考えていました。大学でも文武両道を続けていきたいです。

――最後に、高校生へのメッセージをお願いします。

私の高校では、まわりに東大を目指す人が少なくて、最初は「自分なんて東大は無理」だと思い込んでいました。でも、実際に目指そうと思ってからは、高く目標をもったことで、勉強にもすごく集中できたし、成績も上がったんです。その経験から、高い目標をもって挑戦することにはすごく意味があるなと感じているので、高校生や受験生のみなさんも最初から無理だと諦めずに東大を選択肢の一つとして考えてほしいなと思います。女子学生のみなさんの中でも、目指してみたいって思える人が増えるとうれしいです。

――ありがとうございました!充実した4年間にしてくださいね。

 

取材/2023年4月
インタビュー・構成/「キミの東大」企画・編集チーム