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「東大で法律家としての基盤を作り、海外でも活躍する弁護士として多くの人たちを助けたい」―2023推薦生インタビュー 法学部

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PROFILE

  • 氏名:   江口花音さん
  • 出身校:  渋谷教育学園渋谷高等学校(東京都)
  • 入学:   2023年 文科一類(法学部進学予定)

――いつ頃から、法律に興味を持ち始めたのですか?
法律への興味は小6のときに『To Kill a Mockingbird』っていう海外の映画を観たのがきっかけです。弁護士が登場するシーンで、その弁論が非常にきれいなスピーチで、すごく説得力をもっていて、こういう弁護士になって弁論をしたいなって、とても心を動かされました。そこから「もっと法律についても勉強してみよう」と思って、法律系のプログラムに参加したり、活動したりし始めると、法律は社会の全てに共通していて、全ての基盤を作っている、かつ無限にあって世界どこにでもあるっていう、ある意味、世界を作っているような力に魅力を感じて、ますます法律が好きになっていったっていう感じです。

――東大ではどのようなことを学びたいですか?
私は、国民が気づかないうちに、法律が人権を侵害してしまっていることがあるんじゃないかと考えています。時代とともに社会が変化して、過去のルールが今の社会では当てはまらない部分もあるということです。
法律には、国民と国が継続的に改善していく努力をすることが求められているんですが、現在の日本では国民の無関心や制度上のさまざまな壁などがあって、その努力が足りていません。そのため、法律が改善されず人権が侵害され続けているという問題意識をもっています。これを解決するために、漠然とした問題意識を具体的にして、解決策を見つけるために、憲法と法哲学と比較法学を勉強したいと思っています。さらにその解決策を実現することを目指して、法律は社会の一部として成り立っているので、社会に対する理解を深めるために、前期課程を通して人文科学、社会科学、自然科学の幅広い分野にわたって勉強をしたいなって思っています。

――明確な問題意識をもっているんですね。人権侵害があると思った具体的なきっかけはありますか?
昨年5月の最高裁判決がきっかけです。海外在住の日本人が国民審査に投票する権利を持っていなかったことに対する違憲判決が下された裁判で、私自身、海外に住んだことがあったんですけど、そのときは国民審査に投票できないっていうことを全くわかっていなくて、自分が気づかない間に参政権が侵害されていたんだということを知りました。知らないうちに法律が人権を侵害してしまっていることがあることを、この最高裁判決を通して考えるようになりました。

――その問題意識から、東大の学校推薦型選抜につながった経緯を聞かせてください。
私は、国内と海外の大学の併願を考えていたんですけど、高3の1学期末頃に東大の学校推薦型選抜に挑戦することを決めました。高校時代に、法律事務所でインターンシップに参加したことから、職業として法曹界に進みたいと思って決心したのですが、国内でも海外でも活躍するためには、まずは、日本で法律をしっかり勉強し、法律家としての基盤を作りたいと考えて、志望大学を東京大学に絞りました。
法学部の学校推薦型選抜では、入学すると、早期履修で法律について深く勉強できるところが魅力で、ゼミなどにも早くから参加できるので、教授と間近で議論してみたいです。

――中高校時代に取り組んだ活動について、教えていただけますか?
法律系の活動としては、中高を通して、アメリカのロースクールの講座を受けたり、法律に関する論文を書いたりしました。また、さまざまなプログラムにも参加しましたが、その中でも、法律事務所のインターンシップでは、弁護士の元で法律について教えてもらい、実際の業務にも触れられる機会もあって、とても貴重な経験になりました。
法律系以外にも、ディベート、模擬国連、スピーチなどにも積極的に参加し、それぞれの日本代表に選出され、国際大会に出る機会をいただきました。その経験を通して、現状では日本の中高生は機会を十分に活かせていないのではないかと考えるようになり、オンラインの国際イベントの立ち上げや、学校の社会科の先生と協力して、授業にディベート導入を提案していくプロジェクトにも取り組んでいました。

――勉強、研究以外で挑戦したいと思っていることはありますか?
一つは在学中に司法試験に合格をしたいということ、もう一つは、留学をしたいと考えています。留学先は、法律、法制度がしっかりできているアメリカやイギリスに興味があって、海外の法律についても幅広く勉強し、法律の国際的な視点なども勉強できたらいいなって思っています。ほかにも、ゼミやサークルなどにいろいろ参加して、東大の教授、学生とたくさん交流をしながら、人脈を広げていきたいです。

――東大に入学して数日経ちますが、東大生の印象いかがですか?
特に推薦生は全員が違う興味を持っていて、それぞれが違うことをやってきた人たちなので、本当に話が魅力的だなと感じる学生がたくさんいます。自分の興味のある分野の幅も広がりそうだし、とにかくすごくいいコミュニティだと感じています。

――将来の夢や目標を聞かせてください。
私は弁護士を目指していて、東大在学中に司法試験に合格した後、海外のロースクールに行って、アメリカでも司法試験に合格したいと考えています。弁護士として目の前の困っている人たちをできるだけ多く助けられるように全力を注ぎ込み、今まで気づかれなかった人権侵害を解決するために最高裁で弁論をしたいなというのが夢です。
また、東大の名誉教授であった法学・憲法学の芦部信喜先生の「人権は人類普遍の原理」というように、それを実現するために世界全体に対して人権の保護とそのための法改善を働きかけられたら、というのが大きな夢としてあります。

――最後に、高校生へのメッセージをお願いします。
高校生の間は興味をもったことに積極的に挑戦して、できるだけたくさん楽しむことが大事だと思います。難しそうとか、自分の進路に関係なさそうと思わず、後で振り返ってみると何一つ無駄っていうことはなくて、全てが自分の学びにもなっていて、かつ自分を形作っている大事な一部になると思うので、楽しそうだなって思ったことには何でも挑戦して、その場を、そのときを、思いっ切り楽しんでほしいです。

――とても前向きなメッセージをありがとうございました。

取材/2023年4月
インタビュー・構成/「キミの東大」企画・編集チーム