「母の病気をきっかけに医学の道を志し東大へ。大学ではTLPで語学にも力を注ぎたい」―【理科三類】新入生インタビュー 2022

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PROFILE

  • 氏名:  二橋亮輔さん
  • 出身校: 静岡県立浜松北高等学校
  • 入学:  2022年 理科三類

――東大の理科三類を志望した理由を教えてください。

私はもともと創薬の研究をしたくて薬学部への進学を考えていたんですけれども、昨年、母がある病気に罹患したことで、その病気の研究が東京大学で盛んに行われていることを知りました。そのときに、医学部に進めば、薬という観点だけでなく、もっと包括的に人の体のことを学べるのではないかと思ったことがきっかけで、理3を受験しました。以前から医学部にも少し興味があって、理2と理3とで迷っていた時期がすごく長く続いていたんですけれども、やっぱり理3を受験しようと決意したのは、母の病気の影響が大きいと思います。

――東大に入学して、印象はいかがですか?

僕が通っていたのは静岡県の公立高校だったので、今思えば、狭い世界だったんだろうなということに気づきました。東京の私立中高一貫校出身の方だと、学校以外にもいろいろなつながりがあって、そういうネットワークは東大に入ってからも続いているので、最初は少し障壁みたいなものを感じていました。それでも、僕のような人見知りなタイプにも、みんな気さくに話かけてくれて、地方出身者だとかそういうことは関係なく打ち解けることができました。これからも、まわりからたくさん刺激を受けて、つながりを広げていけたらと思っています。

――大学で挑戦してみたいことはありますか?

TLP(トライリンガル・プログラム)に選ばれたので、語学にも力を入れて取り組みたいと思っています。フランス語を選択しているんですけれども、授業でちょっとやってみただけで、すごくおもしろかったので、将来、3カ国語が話せるように目標を持って学んでいきたいです。

――興味をもった授業はありましたか?

医学の中でも、生化学を学びたいと思っていまして、今、シラバスを読んで「分子生物学」という授業に興味をもっています。

――最尾後に、高校生へのメッセージをお願いします。

すごく基本的なことですけど、まずはいろんなことに挑戦してみることが大事だと思います。僕自身も高校のときに科学オリンピックなどに参加して、興味の幅を広げていったのですが、少しでも気になる分野があれば、とことん追究してみようという気持ちになれたらいいんじゃないかなと思っています。興味があるんだったら、それを思い切り深められるのが高校生の特権でもあるので、「やってみたい」と思ったことは、とにかく挑戦してみることをおすすめします。

――ありがとうございました。大学生活を有意義に過ごしてください!

 

インタビュー・企画・構成/「キミの東大」編集チーム