「疫学への興味から理3に進学。今は学生生活を楽しみ、将来は研究を志す」―2022新入生インタビュー 理科三類

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堀尾日菜さん

PROFILE

  • 氏名:   堀尾日菜さん
  • 出身校:  桜蔭高等学校(東京都)
  • 入学:   2022年 理科三類

――どんなことを学びたいと思って、理科三類に進んだのでしょうか?

医学部で学ぶことを目標に理3に入ったので、基礎医学を幅広く学んで、研究に活かしていきたいと思っています。特に今は疫学に興味をもっています。

――疫学に興味をもったきっかけがあれば教えてください。

高校1年の時に、他大学のオープンキャンパスに参加して、疫学によって解決する手法があることを知りました。例えば、ある病気で鳥の羽がアレルギーになっている患者さんがいて、薬を投与しても全然改善しなかったのですが、その患者さんのご自宅の周りを調べたら鳩小屋が何軒もあって、それが原因だったんです。病気の治療には、環境や生活習慣などから探究する視点も必要なんだということがとても新鮮に感じて、興味をもったことがきっかけです。

――大学受験で大変だったことはありましたか?

模試では、C判定しか出なかったこともあって、理3は正直無理なんじゃないかと思ったことが何度もありました。でも、ずっとお世話になっていた塾の先生がいつも励ましてくださったので、テストの結果だけを見て一喜一憂するのではなく、自分を信じて最後まで頑張ろうという気持ちになれました。

――大学のシラバスを読み始めている頃だと思いますが、面白そうなものはありましたか?

理系は必修科目が多くて選択は限られますが、全学体験ゼミナールの集中講義で鉄をテーマにした講義があって、夏休みに製鉄所を見学する体験的な授業が面白そうだなと思っています。

――大学では勉強以外にやってみたいことはありますか?

今、気になっているのは、医学部生が集まる鉄門倶楽部のサークルに入ってみようと思っています。大学では、サークル活動を楽しんだり、思いっきり遊んだり、学生時代にしかやれないことをできるかぎりいろいろ経験していきたいです。

――最後に、高校生に対して先輩としてのメッセージをお願いします。

東大って、偏差値も高いし、理3に限らず頭がいい人が目指すところというイメージがあって、自分には難しいんじゃないかと考えたり、自分の成績を見て、やっぱり無理なんじゃないかって、心が折れそうになったりすることもいっぱいあると思うんですけど、それでも諦めずに最後までやり遂げるといいんじゃないかなと思います。

――諦めずに取り組むことは大切ですね。高校生へのメッセージありがとうございました。

 

取材/2022年4月
インタビュー・構成/「キミの東大」企画・編集チーム