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「オープンキャンパスで『社会医学』を知る。最適な治療や予防を受けられる体制を作りたい」―2022推薦生インタビュー 医学部

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PROFILE

  • 氏名:   清水悠華さん
  • 出身校:  長野県諏訪清陵高等学校
  • 入学:   2022年 理科二類(医学部進学予定)

――東大の医学部、健康総合科学科を志望したきっかけを教えてください。
高校1年の時にオープンキャンパスに参加したことがきっかけで、東大に健康総合科学科があることを知りました。その時、ずっと興味をもっていた医学部の講義が、どれも定員に達していたのですが、健康総合科学科の「高齢者の暮らしやすいまちづくり」という講義が一席だけ空いていたので、運命的に講義を受けることができました。そこで、対症療法にとどまらず、環境を整えながら、疾病を予防し、健康と福祉の向上を目標とする社会医学について、とても興味をもちました。そこから、東大の健康総合科学科で学びたいと考えるようになりました。

――いつ頃から医学や医療系に興味をもったのでしょうか?
母親は保健師で、ほかにも身近に尊敬する医療職の方がいらっしゃったので、小さい頃から憧れを抱いていました。それが、高校3年の4月に足の靭帯の手術をしたことで、手術も技術も大事ですが、抜本的な原因を探し出し、治療して、予防もできる体制づくりが必要だと気づいたことで、医学の中でも社会医学の分野により興味をもつようになりました。

――ご自身の経験から、視野が広くなっていったという感じでしょうか?
私は小さい頃から、クラシックバレエをやっていて、高校1年から宝塚音楽学校を受験していました。小4の頃から両足の激痛があり、受診しても骨に異常はないと言われていたため、自分には忍耐力がないだけだと思い込んでいたんですけど、だんだん背骨も歪んできて、ジャンプもしづらくなってしまいました。そのとき、足の専門医に診てもらうことになったのですが、実は靭帯が切れて三角骨ができていたことが原因だったということを初めて知りました。幼少で筋肉が発達していないときに無理をしてしまったことが足の故障、さらには全身の不調につながったようです。それまでいろいろな治療をしても治らなかった症状が最先端の医療を受け、根本的な要因を改善したことで良くなってきたことから、治療をするにあたって、どこに原因があって、どんな治療をして、どうしたら予防できるか考え、どんな環境にいる人もそれぞれに合った方法で問題解決ができるようにしたいと考えるようになりました。

――将来的に、今、考えていらっしゃることはありますか?
体のメカニズムから考えた根本的な治療を考えていきたいです。もうひとつは、医療体制の見直しをしたいと思っています。全ての人が最適な治療や予防を受けられる体制を作りたいと考えていてアイデアはいくつかあるので、大学でたくさん学ばせていただき、より良い案を考えていきたいです。

――東大の学校推薦型選抜については、いつ頃からご存じでしたか?
高校3年のときに、学校の黒板に学校推薦型選抜のオンライン説明会のチラシが貼ってあるのをたまたま見つけました。私の高校では学校推薦型選抜を受験された先輩がおらず、何もわからない状態でしたが、オンライン説明会を受けたことによって、東大の学校推薦型選抜について、詳しく知ることができ、ぜひ挑戦したいと思いました。

――学校推薦型選抜の準備で大変だったことはありますか?
地方出身ということや新型コロナウイルス禍でオープンキャンパスもなかったため、情報が全然足りないと感じていて、この与えられた環境で、自分一人で情報を集めることは大変でした。

――学校推薦型選抜に挑戦して良かったと思いますか?
東大の学校推薦型選抜の出願書類は、本当に細かくて、書く量も多くて大変ですが、その書類を作る中で、自分が何をしたいのか突き詰めて考えることができました。「自分はこれをしたい」ということが明確になったので、本当に良かったと思っています。私が学校推薦型選抜に挑戦したことで、高校の後輩や地方から受験を考えている高校生が少しでも考え方が変わるきっかけになってくれたらいいなと思います。

――大学ではどのようなことをやってみたいですか?
基礎知識をまずはしっかりと身につけ、研究室訪問などで専門性を高めるとともに、専門に関する知識だけではなく、歴史や科学などに関する講義も受けて知見を広げたいです。また、留学もしてグローバルな考えを身につけたいと思っています。
サークルは、芸術にもとても興味があるので、芸術系のサークルや幼い頃から習っているピアノやバレエも続けたいです。

――最後に高校生へのメッセージをお願いします。
受験は本当に苦しいです。私は宝塚音楽学校の受験と東大受験に挑戦して、どちらも難関でしたが、目の前のことに一生懸命に取り組むことで、東大合格をつかむことができました。高校生、受験生の皆さん、私たちが夢に向かって進める環境への感謝の気持ちを忘れないでください。そして、希望を持って、自分の目標に突き進んでもらえたらと思っています。

――目の前のことに一生懸命取り組むことですね。高校生へのメッセージありがとうございました!

取材/2022年4月
インタビュー・構成/「キミの東大」企画・編集チーム