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「ディベートが社会問題への関心につながった。学んだことをすべて活かせる弁護士をめざす」―2022推薦生インタビュー 法学部

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PROFILE

  • 氏名:   金子周平さん
  • 出身校:  聖光学院高等学校(神奈川県)
  • 入学:   2022年 文科一類(法学部進学予定)

――法学部を志望した経緯を教えてください。
高校1年の夏にオープンキャンパスに参加したのですが、実はその頃は経済学部をメインで考えていました。でも、秋頃から本格的にディベートに取り組んでいくうちに、社会問題やそれを生じさせる根本的な社会構造にすごく関心をもつようになって、実社会と密接に接続しながらも、抽象的な学問分野も学べる法学・政治学が面白そうだなと思って、法学部を志望しました。また、新型コロナウイルス禍の自粛期間中、家にいることが増えたので、人文書をたくさん読んだこともひとつのきっかけになったのかなと思います。

――東大ではどのようなことを学びたくて、学校推薦型選抜に挑戦されたのですか?
今、GAFA(Google、Amazon、Facebook、Appleの4社の総称)など巨大な多国籍IT企業が力をもっている中で、僕は政治や経済についても市場が寡占状態や独占状態になることで、さまざまな社会問題が起きているということに問題意識をもっています。競争法や国際私法などの実定法を学ぶとともに、法哲学や法理論などの基礎法学から社会を捉える訓練をしたいと思います。

――学校推薦型選抜に挑戦しようと思ったのはいつ頃でしょうか?
高校2年の2月に、英語ディベートの世界大会の日本代表に内定したのが大きなきっかけになりました。その日本代表の先輩で、この「キミの東大」の推薦生インタビューを受けた方がいらっしゃって、僕はずっと東大を志望校のひとつと考えていたので、せっかく日本代表にもなれたし、いい機会だから東大の学校推薦型選抜にも挑戦してみようかなと思いました。

――学校推薦型選抜に挑戦して良かったことはありましたか?
ぼくは、高校3年の9月中旬から本格的に学校推薦型選抜の準備を始めて、11月下旬までずっと推薦対策をしていたのですが、なかなか大変でした。でも、先生方や親にも相談しながら、自分の考えを文章にしていくという作業の中で、「自分は何を勉強したいのか」、「東大に入って何をやりたいかのか」、「将来自分はどういう大人になって、どのように社会に貢献したいのか」ということをかなり考えさせられました。これほど長い期間、真剣に考えて言語化するという機会はなかなかないと思います。自分を省みるきっかけになったので、将来を考えるうえでも大きなアドバンテージになったのかなと思っています。

――東大に入学して数日経ちますが、印象はいかがですか?
東大生は、おとなしい感じの人が多いのかなと思っていたんですけど、初対面でも気さくに声をかけてくれたり、ノリが良かったり、イメージがちょっと変わりました。先日、クラスのオリエンテーション旅行で鎌倉に行ったんですけど、あいにくの雨で…。それでちょっと源氏山公園ハイキングコースに迷い込んでしまって、泥沼の中を山登りすることになったんですけど、自然と友達との助け合いが生まれて、楽しかったです。

――大学では、勉強や研究以外にやりたいことはありますか?
中学、高校では、弦楽オーケストラの部活でヴィオラを弾いていました。僕は趣味でピアノもやっているので、大学でも音楽は続けたいなと思っています。サークルは、カフェに行くのが好きで、珈琲同好会に入りました(笑)。また、僕は読書もすごく好きなので、4年間でフィクションから人文書まで幅広いジャンルの本をたくさん読みたいと思っています。東大で知り合った人と読書会も企画しているので、交流の輪を広げて、大学生活を充実させていきたいです。

――将来はどのような進路を考えていますか?
今のところ、弁護士をめざしています。コンサルタントもそうなのかもしれないですけど、ひとつのことを特化してやるっていうよりもいろんな個別の案件を幅広く手掛けられるので、学んだことをすべて活かせる実務家になれればいいなと思っています。

――最後に、高校生へのメッセージをお願いします。
一般入試で受けるなら、勉強が必要だと思いますし、学校推薦型選抜に挑戦するなら、高校までにいろいろな活動をしてきたという経験も必要だと思います。どちらにしても、時間が限られている中で、逆算して、「今、自分にとって何が必要なのか」ということをしっかり考えてやっていくことが一番大切なのかなと思います。
また、学校推薦型選抜に限って言えば、今までやってきたことやこれから何をやりたいかを考えていく過程で「自分は東大に入って何を学びたいのか」という明確な目標を意識できますし、それが大きなモチベーションにもなります。僕は学校推薦型選抜に挑戦したことで、自分の中で大きな成長になったなと感じているので、みなさんもぜひ頑張ってほしいなと考えています。

――学びへのモチベーションが上がるメッセージ、ありがとうございました!

取材/2022年4月
インタビュー・構成/「キミの東大」企画・編集チーム