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ただ「目指してみよう」と東大へ。その先に待っていた大学生活は…?―教育学部3年・東大生インタビュー

ただ「目指してみよう」と東大へ。その先に待っていた大学生活は…?―教育学部3年・東大生インタビュー

Student Voice

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STUDENT VOICE

氏名:  辻 優太郎
出身校: 北海道札幌南高等学校
所属:  教育学部 教育実践・政策学コース 3年
入学:  2016年度 教養学部文科3類

東大を志望したのは高1の冬。何か特別なきっかけがあったわけではない。「東大」や「東京」に対する強い憧れがあったわけでもない。「目指してみよう」、ただそう思っただけだったという。

東大入学後は、何か新しいことを始めたくて、駒場祭委員会へ入った。中高時代はサッカー部に所属していたという辻さん。約半年間かけて学祭を創り上げるという点に、部活に似た熱さを感じたのだとか。

「東京に住んで良かったことは」と尋ねると、少し考えてから、「いろいろな観光地に陸路で気軽に行けること」と返ってきた。鉄道や高速バスなどを利用しながら、さまざまな観光地へ、気軽に安く旅行することは、札幌に住んでいた頃はできなかったことだと話す。そして、一口に東京と言っても、その中にはたくさんの都市があるし、東京の外にもいろいろな県や都市があり、どこへ行っても飽きないのだという。高校時代も何度か一人旅に出かけていたそうだが、今では長期休みのたびに2、3か所旅行するのが楽しみなのだと話してくれた。

高校時代は、自分がこのような大学生活を送るとは想像もしていなかったそう。「大学を、社会への1ステップ程度にしか捉えていなかった」と、当時の自分を振り返る。そもそも、「大学に入ったらこんなことをしたい」と理想を思い描いたり、大学の勉強に対するイメージを膨らませたりはせずに、とりあえず受験突破を目指して日々勉強に励んでいたという。「多くの高校生にとっては、大学受験に主眼が置かれているとは思うけれど、そのあと自分が大学でどのようなことをするのか、というような、大学の勉強のイメージを持っておいたほうが良い気がする」と、自らの高校時代を反省しつつ語ってくれた。

東大入試の最大の特徴とも言える科類入学。その6つの科類は、学部と関連付けて見られることが多いが、辻さんは文三を選択したことについて、いろいろな授業が履修できて良かったと感じているそうだ。高校生の頃は、漠然と心理学に興味を抱いていたが、前期課程でさまざまな授業を履修し、最終的には教育学部に進学することにした辻さん。本人曰く、「大学で履修する授業の内容によっても興味は変わりうる」。そしてこのことこそ、科類入学の最大のメリットだと話す。だから、「東大を目指す高校生は、単に自分の志望学部だけではなく、各科類の履修制度なども調べてから受験科類を決定してほしい。そのためには、東大に関する情報を積極的に収集することが必要」だと語る。

中高生には、「面白そう」という感情を大切にしてほしいとのこと。面白そうなことをやってみる、面白そうな本を読む。そういった小さな挑戦が、思わぬ方向へ自分を導いて、まだ見ぬ世界への扉を開いてくれるということなのだろう。教育学を志した一青年の行く先も、まだ誰にもわからないままだ。

2018.11.16
取材・構成/学生ライター・伊達摩彦
似顔絵/東京大学高大接続研究開発センター教授・濱中淳子