学術俯瞰講義

学術俯瞰講義

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学術俯瞰講義は、教養学部前期課程に在籍する学部1、2年生向けに、駒場キャンパスで開講される講義である。その名の通り、さまざまな学問をマクロな視点から「俯瞰」することが目的であり、毎週異なる教員を招いて開かれるオムニバス形式の講義だ。開講される講義の内容は、「物質科学」「生命科学」「数理科学」「社会/制度」「哲学/思想」「地域/国際」「情報」「その他」の8カテゴリーに大きく分類され、学生は所属する科類に関わらず自由に履修することができる。現在は各セメスター(学期)で2講義ずつ開講*されており、これらのカテゴリーは2年間の4セメスターで一巡する。
(*なお、2018年度Aセメスター以降は各セメスターで1講義の開講が予定されている)

例えば、2017年度Aセメスター(9月~1月)では、『文化資源、文化遺産、世界遺産』という題目の講義が「地域/国際」のカテゴリーにおいて開講された。この講義では、「文化資源」「文化遺産」「世界遺産」という言葉をキーワードに、さまざまな切り口から研究を進める教員陣が登壇した。「読み書き」や「情報技術の変化」に着目して文化資源を語る教員もいれば、東大の総合研究博物館助教という立場から、東大が長年進めてきたアンデス文明遺跡の考古学調査に関連させて、現代の文化遺産が抱える諸課題について語る教員もいた。また、一口に「世界遺産」といっても、実際にユネスコで研究を重ねた経験をもとに「世界人類共通の遺産」という視点から考える文学部の教員もいれば、日本の文化財保護という視点から掘り下げて考察する工学部建築学科の教員もいた。ある一つのテーマをこれほど重層的に学べるというのは、総合大学として各学問分野のプロフェッショナルが集まる東大の学生ならではの特権である。

この例一つを取り上げてみても、大学レベルの学問が、いわゆる「文系/理系」などという垣根を超越した、「知」のダイナミックな連関により成り立っていることがよくわかるだろう。食わず嫌いをせず、様々な物事に興味・関心を持てること、それは大学で学習するうえで重要な素質だ。もし学術俯瞰講義に「興味・関心」を持った人がいれば、「東京大学オープンコースウェア」で検索してみよう。過去の講義映像をインターネット上で閲覧することができる。

参考リンク
学術俯瞰講義ウェブサイト
UTokyo OpenCourseWare(東京大学オープンコースウェア)

※ページの内容は2018年7月31日現在のものです。

文/学生ライター・伊達摩彦