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「女子学生向けの住まい支援」を活用して渋谷で一人暮らし―特集:東大生の「住まい」を見てみよう!(3)

「女子学生向けの住まい支援」を活用して渋谷で一人暮らし―特集:東大生の「住まい」を見てみよう!(3)

住まい特集2018

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東京大学の「女子学生向けの住まい支援」―月額3万円の支援―を活用して、この春東京で一人暮らしを始めた東大女子にインタビュー。今回は、駒場キャンパスまで渋谷から徒歩で通学しているという、後藤さんのお部屋を訪ねました。どのようなお部屋で、どんな学生生活を送っているのでしょうか?

東京大学「女子学生向けの住まい支援」とは?
東京大学では自宅からの通学が困難な女子学生のために、キャンパスに近く、セキュリティが高く、保護者が宿泊可能な東京大学が提携する民間のマンション等の住まいを100室程度用意し、家賃支援を行っています。家賃支援は月額3万円で年間36万円、最大2年間(総額72万円)。春から東京大学の教養学部前期課程に入学する女子学生で、駒場キャンパスから自宅まで90分以上の人が対象です。東大が紹介する物件の大半は駒場キャンパスへの通学に便利な物件ばかりで、勉学の支援の一環として実施されているものです。

参考リンク
女子学生向けの住まい支援(東京大学ウェブサイト)
 

東大に合格したら利用したいと思っていました

PROFILE

氏名: 後藤 佐和子
出身: 熊本県
所属: 2018年度入学・教養学部文科三類

――「女子学生向けの住まい支援」を知ったきっかけは?
「東大女子には住まい支援が用意されている」ということは新聞やテレビのニュースにもなったので以前から知っていました。高校3年生の夏休みに、東大に入学した高校の先輩方との懇談会があって、その時にも教えていただきましたので、わりと身近な話題でしたね。

――ご両親とはどのような相談を?
私から「こういう支援制度があるらしいよ」とは伝えていました。実際に申込みをする段階になって、父から「大学から紹介される物件が学校から遠いようなら、それにこだわらなくてもいいんじゃないか」とは言われましたね。なので申込みをしたのは、第一志望だけだったんです。

――実際の手続きはどんなふうに?
東大の公式サイトからこの支援制度の申込みの連絡を入れると、物件のリストが送られてきて、ネットで物件を選んで申込みをするという形でした。複数の物件を選べるのですが、私はここ以外、申込みをせず、そのまま決まったという感じです。ここ以外の物件を探したり当たることもせずにすみました。

――東大が厳選した約100件の物件のうち、この部屋に決めた理由は?
大学に徒歩で行ける場所がいいなと思っていたので、その条件で探すと選択肢が限られます。その中でここは学生専用だったり、広めだったり、ということで選びました。

――ここから駒場キャンパスまでは?
徒歩で約15分です。

――このお部屋を実際に目で見て、あるいは住んでみていかがですか?
選んだときはここまでいいところだと思っていなくて、ラッキーでした。

――家賃はおいくらですか?
正規の家賃で月約9万円です。月額3万円の支援をいただいているので実質約6万円ですね。

――キャンパスにも渋谷の街までも歩いて10~15分のところで6万円とは破格ですね。
友だちにもうらやましがられています。

――食事付きの学生会館などは検討しなかった?
選ぶときは特に意識していませんでした。でも、こうして自炊を始めてみると、憧れますね。
 

気持ちが落ち着く赤色でコーディネート

――玄関を空けたら、いきなり折り畳み自転車ですね。
父が実家で乗っていたのをもらってきたんです。これ、東京に来る時に荷物と一緒に持ってきたんですが、めちゃくちゃ大変でした。小さいのでお部屋に置いています。


お父さんからもらった自転車

――一人暮らしをするならこんなお部屋!というこだわりはありましたか?
まったくなかったです。そもそも一人暮らしの経験がないのでイメージがなかったです。

――室内は赤色が目立ちますが、カラーコーディネートなど、お部屋づくりでこだわっていることや工夫していることは?
赤色が落ち着くので、インテリアは赤色が多くなってますね。理想のお部屋像はあるんですけど、お金がないのでなかなか思い通りにはいかないですね。当面の目標は背もたれつきの椅子をゲットすること。簡易な椅子しかないので、勉強しづらいんですよ。

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椅子と机

――お部屋では何をして過ごすことが多いですか?
実は、寝ている時間が多いです。それ以外だと、絵を描いたり、本を読んだりして過ごしてますね。この頃は映画の撮影に番う小道具を作っていることが多いですね。それで机に塗料がついてしまっているんですけど…。


読書は主に哲学の専門書

――映画ですか?
東大の映画サークルに所属していて、今、監督作品を1本手掛けているんです。最近はその撮影に使う魚(マグロ)の小物を作ってました


映画の撮影用に製作したマグロがこれ!

――お部屋にこもってマグロを作っているんですね(笑)。約半年、東京に住んでみていかがですか?
ふだんあまり出かけないので、まだ東京のことはよくわかっていません。今は近場の下北沢や三軒茶屋がすごく気に入っていますが、これから少しずつ東京を知っていきたいです。
 

大学が責任をもってすすめてくれる安心感

――実家を離れて東京に出ることに抵抗はありませんでしたか?
地元を離れるとしたら福岡とか関西より東京かなとは思っていましたが、最終的には父に背中を押された感じですね。父は東京に単身赴任をしていたこともあってこちらの事情を知っていたからだと思いますが、私が文学や哲学を勉強したいと言ったら、「だったら東大にいきなさいと」と。それがきっかけになりました。

――「住まい支援」の期間は2年間ですが、その後はどうしますか?
本郷キャンパスに通うことになるので、その時にはここから引っ越す予定です。

――次のお部屋選びでは何を重視しますか?
そうですね……やはり大学まで歩いて行けるところがいいです。

――最後に「住まい支援」を受けてよかったと思うことを教えてください。
家賃支援はもちろん有り難いのですが、それに加えて大学が推薦してくれるお部屋だと安心できることですね。地方の人は東京に土地勘もないし、どこに住んだらいいか見当もつかないので、一から選ぶのは難しいんです。また不動産業者さんとのトラブルなどの心配もあります。最初の住まいを、大学が責任をもって勧める物件の中から選べるのはよかったです。

ただ、私の友だちの中には大学からはかなり離れた場所に決まった人もいるので、希望が通るかどうかはわからない面もあります。そこはちょっと注意したほうがいいかもしれませんね。

――ありがとうございました。

2018.11.29
取材・構成/ライター・大島七々三