ちょっとひといき ちょっとひととき(12)-大好きだから、キミに届けたい【映画編】
東大生コラム
2024.12.10
2025.06.02
テーマを絞って発信する東大生のコラム企画
第13回目のテーマは「この春のわたしの新たな出会い」。新年度を迎えて、東大内外問わず、この春東大生が初めて出会った人、物事、初めて訪れた場所や、新しく始めたことなどなど……。受験勉強の合間にちょっとひといきつきませんか?
今年の春休み、サンフランシスコに旅行してきました!私が最も興奮した瞬間の一つは、自動運転タクシーWaymoに乗ったときです。
サンフランシスコの街を歩いていると、運転席が空っぽのまま走っている車たちに度々遭遇し、「これが噂のWaymoか……」と興奮していましたが、いざ乗車してみると衝撃でした。
まずは他の配車サービスと同様にスマホアプリで予約して、指定した乗車場所に行くと、車体上部のデジタルサイネージに私のイニシャルを表示して歓迎してくれていました。
いざ車内に乗りこんでみると、本当に誰もいない運転席。そのまま走り出した時の興奮は期待をはるかに上回るものでした。タクシーなのにBGMも流れ、友人と私しかいない自家用車のようなプライベート空間で、周りを気にせず終始はしゃぎっぱなしでした。急な坂道や狭い道も難なくスムーズに運転してくれて、あっという間に目的地に着いてしまいました。
Waymoは日本での実証も開始したところみたいです。いずれ商用運行も始まると思うので、東京で自動運転を体験できる日を心待ちにしています。
皆さん突然ですがタイのポップミュージックであるT-Popって聞いたことありますか??日本でもタイドラマの影響で有名になりつつありますが、ほとんどの人がNOと答えると思います笑。私もこの春までその1人でした。私は昨年の8月から東大の交換留学でタイに留学しているのですが、今年の春になるまでT-Popにほとんど関心を抱かず、J-PopやK-Popばかりを聞いていました。しかしタイ人の友達におすすめのアーティストを紹介してもらったところ、意外と私のテイストに刺さりハマりました。それから色々なタイのアーティストの曲を聞くようになり、今ではずっとT-Popのみを聞いています。今ハマっているのはTilly Birdsという私が留学している大学出身のアーティストです。この間このバンドが家の近くでライブを行なっていたので参加してきました!まだまだにわかですが、帰国してからもT-Popを聞き続けたいなぁと思っています!キャッチーなメロディが多かったり、J-Popともまた違ったテイストで良いので、ぜひ皆さんも一度聞いてみてください〜。
東京大学において2年生から3年生になるのは単に学年が上がることを意味しない場合が多い。往々にして、駒場から本郷・弥生へのキャンパス移動を伴う。自分もその1人だ。本郷キャンパスに来て早速利用したのは総合図書館である。レトロな雰囲気漂う総合図書館は、本の背をイメージして設計されているそうだ。確かに噴水から眺めると、総合図書館は本が並べられた本棚のように見えて感嘆した。総合図書館は外観のみならず内部も厳かで素晴らしい。ゲートを潜った目の前の大階段には赤絨毯が敷かれており、その先には荘厳なレリーフが飾られている。大階段に使用される大理石にはアンモナイトの化石がいくつも入っており、登りながらアンモナイトを探すのもなかなか楽しい。2階と3階の閲覧室は勉強中の学生が集う場所だ。皆真剣な顔で本や電子機器に向き合っている。東大の学生は、やはりまじめだなぁと他人事のように思った。休みの日にも拘らず六法を抱えている人があまりにも多く、少し気が引けたのは此処だけの秘密である。
友達の発表会を見るために、初めて福生を訪れた。
「福生だから遠いんだけど…」
とメッセージが来た時には読み方すらわからなかった土地である。
せっかく行くのだからと、近くに何があるのか調べてみた。興味をひかれたのは、福生市郷土資料室だ。
実際に訪れると、常設展示と企画展示「むかし絵画家松下紀久雄展」が行われていた。小ぢんまりとしているが、たくさんの資料と丁寧な解説があり、見ごたえは充分だ。
常設展示は、明治~昭和の暮らしを再現したものや、福生の生態系を等身大で再現したジオラマのようなもので構成されていた。初めて訪れたのに、まるでこの土地で長く暮らしてきたかのような錯覚に陥る。
ちなみにコロナ禍の記録を残すため、フェイスシールドや当時の新聞記事等も展示されていた。自分の生きた時代が既に歴史となりつつあることと、それを保存することの重要性を実感させられる。
初めて訪れる土地では、何もかもが新鮮でありながら、どこか懐かしく感じられる。また機会があれば、こうした異郷の郷土資料室(館)を訪れてみたい。
今年のゴールデンウィークは春の陽気に恵まれたため、ピクニックへ。駒込の六義園に出かけました。ちょうどみどりの日は入場無料であったのでとてもお得でした。六義園は、江戸幕府の5代将軍・徳川綱吉の寵臣、柳沢吉保によって作られた歴史ある庭園です。明治期に三菱の創設者岩崎彌太郎の手により改修され、今日に至ります。なお、「六義」という名前の由来は儒学の典籍『詩経』の一節に因むものです。普段都内の大学を拠点に生活していると四季の移ろいや自然を感じることはあまりありません。しかし、六義園では躑躅(つつじ)が見頃でとても綺麗でした。また、六義園は泉水庭園であり、水辺には心地よい風が吹いていました。
加えて、付近には美味しいトルコ料理店もありました。定番のケバブだけではなく、ラフマジュンというトルコ風のピザも売られており、絶品でした。テイクアウト専門ということでピクニックのお供としてぴったりかもしれません。
コンクリートジャングルの東京において、江戸の風が薫る六義園。皆さんもぜひ足をお運びください。