カオスな一夜が再び! “前のめり”な知的好奇心で盛り上がる推薦生交流会

学部は同じでも研究も進路も別次元⁉

そして後半は、学部別に分かれてのフリートークタイムに。エリア分けを見ると工学部ゾーンの占める割合が一目瞭然。
それもそのはず、学部によって募集する推薦生の人数が異なるからです。

エリア分け

  • 僕らの年は、工学部の推薦生だと30人くらいいるよね。
  • 私たち農学部だと、同期は3人かな。やっぱり工学部は多いね。
  • そうだね、僕ら医学部と比べても何となく団結力があるというか。
  • 工学部は学科の数が多いからね。出願の時点で学科群を選択するし、同じ工学部だけど領域の違いはあるかな。

それぞれ指定の場所に移動すると、なんとなく学部ごとにもカラーがありそう。文学部では、サンスクリット語を専攻する推薦生の話に周りも興味津々。発音に話題が及ぶと、ポーランド語にも類似点があると他の学生が指摘。さらに議論が深まっていました。一方、法学部のグループは、来春就職を控えている修士2年の先輩に質問が集中。研究の進め方や日ごろの過ごし方、院生の就職事情など、次々と後輩の疑問に答えていました。

和やかに対談する学生

緩やかな雰囲気で、話が盛り上がっていたのはこちらの4人組。医学部と薬学部のみなさんです。
医学部と薬学部のみなさん

  • この秋から本郷での授業が増えて、より本格化してきたなと感じます。
  • 薬学部の推薦生と話ができて嬉しい。研究室同士で共同研究もしていたこともあり、共通の話題で盛り上がっていました。
  • 進路の話も少し。研究医をめざすか、臨床医がいいのか、まだ少し迷っています。
  • 薬科学科なので、学部は4年で卒業。大学院に進学する人も多いけど、私は来年卒業する予定です。国際的な視点から、日本の国際保健政策に携わりたいと思っています。

教育学部の2人組も就職を控えた4年生と、進路を考え直している2年生で、じっくり話し込んでいる様子です。

教育学部の二人

  • 先輩が鉄道会社に就職を決めたと聞いて、教育学部なのに⁉ってちょっと驚いちゃって
  • 地域の大人やコミュニティが、子どもの興味や学びに与える影響に興味があるんです。鉄道なら沿線開発を通じて、豊かな体験を届けられると考えました。でも入学した頃は、まさか鉄道会社に就職するなんて思いもしなかったから自分でもビックリ(笑)
  • 教育心理学を専攻しているけれど、脳科学も気になっています。ちょうど学部卒業後にどうしようかと考えているところで、先輩の話を聞いて、視野を広げておくことは大事だなと思いました

終盤を迎えても、少しでも交流を図ろうと駆け足でやって来る学生の姿も。新しい出会いに懐かしい再会と、好奇心旺盛な推薦生らしい生態が垣間見えます。
そしてあっという間に、終了予定の時刻に。最後はみんなで記念撮影です。

最後の集合写真
会場の外では、終了後もSNSのアカウント交換をしたり、“延長戦”と称して食事に出かけたりするグループの姿も。話は尽きない推薦生たちは、賑やかなまま夜のキャンパスに消えていきました。

交流会後の学生のみなさん

取材/2022年10月
取材・構成/たなべやすこ
WEBデザイン/肥後沙結美
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